紅葉の思い出

今週のお題は「紅葉」とのこと。
僕はこれまで3つの街で生活してきた。

1つ目は生まれ故郷の広島
広島での紅葉には厳しい残暑が去り、過ごしやすい季

 

節がきたという
どこか清々しい雰囲気があった。
紅葉狩りは紅葉を家族みんなで囲い、これからの過ごしやすい季節を祝う。

幼心に家族みんなの顔が高揚しているように見えた。

 

2つ目の街は仙台である。
仙台での紅葉の思い出は、広島とは真逆のものだった。
仙台の夏はとにかく過ごしやすい。その反面、その後は極寒の冬が待っている。
紅葉はまさに過ごしやすい夏から、厳しい冬への入り口のイベントであった。
仙台の紅葉はどことなく寂しい印象がある。

3つ目の街は東京である。
東京には日常に紅葉はなかった。
紅葉は非日常空間に用意されていた。
日常空間から非日常空間への逃避の場として機能していた。
散々飲んで記憶をなくしたこともある。


今週のテーマの「紅葉」について考えてみたが、
同じ言葉でも微妙にニュアンスが違うことに気づいた。
でも、雰囲気の違いこそはあれ、どの紅葉も好きだった。