ADHDはベンチャーで働くべき5つの理由

 前回は、ADHDがいかに会社で働きづらいかを書きましたが、いわゆる"日本的な会社"であって、新卒で入ったベンチャー企業は今思うととてもフィットしてたなと思います。(もちろん会社にもよりますが)
その理由を紹介していきます。
※ここではベンチャー企業の定義を「組織、事業が成長中であり、組織の成長スピードに対して、会社の体制が追いついていないこと」とします。
 

 
①仕事が多岐にわたる
急成長中の会社はとにかく人が足りません。
何か特定のことをやっていればいい訳ではなく、なんでもこなすことが求められます。
大変な部分ではありますが、同じことの繰り返しが出来ないADHDにとってむしろ最高の環境です!

②落ちてる仕事は何やってもオッケー
①にも書きましたが、とにかく人が足りません。
溢れ出る業務に対して、組織がきちんと確立されていないために、抜け漏れている仕事が大量にあります。他の人の業務範囲でも、落ちている仕事がある場合、それをやっても迷惑がられるどころかとにかく感謝されます。

③決まったやり方はなく、知恵で勝負できる
ADHDの人は決まったやり方をやるのがとにかく苦手です。
ベンチャーでは仕事を任されるとき、やり方まで指示されることはまずありません。
というよりも、そもそも誰もやったことがない、もしくは、マネジャーにそんな暇がないのです。自分で探りながら知恵で勝負できます。

④減点法ではなく、加点法
ベンチャー企業では、「こいつ何が出来ないか」はほとんど興味をもたれません。そんなもの自分で克服してくれというスタンスです。「こいつは何ができるのか」、「こいつはチームにとって何が役立つか」を見てもらえます。
減点法では勝ち目のないADHDにとってはチャンスは大きいと思います。
僕自身も、比較的評価をしていただけていました。

⑤そもそも普通じゃない人が多い
最後はあくまで偏見ですが、社員に普通じゃない人が多いです。
当然といえば当然なのですが、有名な大学を出て、大手企業ではなくベンチャーに就職(転職)する訳ですから普通じゃない人が多いです。
ですので、欠点があることや普通じゃないことがあまり目立ちません。

まとめ
ベンチャー企業では、何か明確な道筋を示されることはありません。
やり方を制限されるとやる気を失うADHDにとって最高に働きやすい環境です。
ゴールを自分で設定し、それに向けて工夫ができるのですから。

余談ですが、私も人に決められるものがとても苦手でした。
特に宿題はその象徴です。
「与えた宿題をこなすとこの大学に入れますよ」といった指導がまじクソ嫌いでした。
「この大学に入るために、与えられた宿題をやるかどうか決める」という考え方でしか行動できないため、やり方を自分で決められるベンチャーは最高でした!