ADHDの子を持つすべての親に伝えたいこと!

みなさんこんにちは。
以前、ADHDとはという記事を書いたのですが、
今回はADHDのお子さんを持つすべての親御様にお伝えしたいことを書きます。 

ikikata.hatenadiary.com

 

 

 
僕自身、現在ADHDが限りなく濃厚であるとの診断を受けています。
そんな僕が幼少期を振り返り、また、周りのADHDの友人たちとの関わりの中で感じたADHDのお子さんとの接し方についてお伝えします。
※あくまで僕自身の体験に基づいており、医療的な見解ではないことをご了承ください


まず、親御様にお伝えしたいことは、ADHDを持つお子さんがする行動に悪意はないということです。

列に並ばない、忘れ物・なくし物をする、周囲の子どもたちと喧嘩ばかりする、授業中立ち歩いたり先生の言うことを聞かないなど、家庭や学校でのお子さんの行動に頭を悩ましている方も多いでしょう。

でも、その行動に悪意はなくやっている、もしくは、やらないように頑張っているけどどうしてもやってしまうと言うことをわかってあげてください。
脳のメカニズムが定型発達の事は違うため、周囲のお子さんと同じようにできない場合が多いのです。

次に、それでも社会で活躍するADHDの方はたくさんいると言う事です。

僕自身、大学生活や社会人になってからあきらかにADHDの特性を持っているが、組織の中で大活躍している人をたくさん見てきました。
そういった方は、ADHD起因によるミスを得意なことでカバーしています。

一方で、ADHDに悩まされなかなか社会や組織に馴染めない人もたくさん見てきました。

では、活躍できる人と苦しむ人ではなにが違うのか?

それは、「自己肯定感」の差だと思っています。
自己肯定感とは、自分を有益だ、自分は成功できると信じることができる力です。
ADHDは社会や組織の中で多くの失敗にぶつかります。
その時に自分の長所に目をむけるか、自分ができないことに目をむけるかが、組織の中で活躍できるかできないかの差であると思っています。

では、自己肯定感を育むために何が必要でしょうか。
僕は次の4つだと思います。

1.周囲のお子さんと比較しないこと。
ADHDのお子さんを持つ親御様は周囲の子どもと自分の子どもを比較して「なんでこんなこともできないんだ」と悩み、焦ることもあるでしょう。
でも他の子とは脳のメカニズムが違うので、焦っても仕方ありません。
周囲のお子さんと比較するのではなく、お子さんに寄り添い、お子さんにとって何が最善か考えてあげてください。

2.失敗したことを頭ごなしに怒らないこと。
ADHDのお子さんは幼少期から多くの失敗をします。また、先生や友人、近所の人など周囲の大人から怒られる経験、煙たがられる経験を多くします。
その中で、お母さん、お父さんだけは頭ごなしに怒らないであげてください。

3.一緒に具体的な改善策を考えてあげる。
一緒に改善策、対策を考えてあげてください。
「忘れ物をしないように気をつける」というような曖昧な努力は改善策ではありません。そのような曖昧な努力を求められたお子さんは余計に悩む原因になるだけです。
「帰る前に机の中を2回指差し確認しよう」や「家の鍵は右ポケットに入れよう」などより具体的な行動に落とし込んであげてください。

4.弱点を直すことよりも「弱点とつきあう方法を考える」
ADHDのお子さんが持つ、弱点(ここではあえて弱点と言っています)を直そうとするよりも、どのようにその弱点と付き合うかを一緒に考え、教えてあげてください。
正直、ADHD起因のミスは減らせる事はあるかもしれませんがなくなる事はないと思います。また、無くそうとすることにたいしてストレスを感じると思います。
そうではなく、弱点ではなく長所を伸ばしてあげたり、弱点への対処法を一緒に考えてあげるなど、弱点とうまく付き合う方法を一緒に考えてあげてください。

最後に、
お子さんにとってお母さん、お父さんはどんな時でも味方であってあげてください。
そのままのお子さんを愛してあげてください。
将来を心配するのではなく、よりお子さん"らしく"あれるように明るい将来を築けるようにサポートしてあげてください!